The Fairy Tower™ Story

CHAPTER 4 種(Seeds)

それからゴーレムは妖精たちの家を作ったり橋を架けたりするのを手伝ってくれるようになった。大きな体で力持ち、見かけは少しいたずら者のゴブリンに似ているけど真面目で働き者なので頼りになった。

しばらくすると、ゴーレムは時々塔に行っては奇妙な道具を持ってくるようになり、それらはとても役に立った。鍛冶仕事の得意な小人たちはそれらの道具の作り方を教えてもらい、簡単なものなら作れるようになった。

鍛冶仕事をしながら、ドウォーフの少年ががゴーレムに尋ねた。

「お前はどこからきたんだい?」
「塔で作られました」とゴーレム。
「塔にはお前以外誰もいないじゃないか。では、塔を作ったのは誰なの?」
「彼らは遠くの星に住んでいます」
「どんな奴らなんだい?見てみたいなあ」
「塔に彼らの種を持ってきていますが、あなたがたの長老の許可を頂いてないので今は見せられません」

それからしばらく経ったある日、長老がゴーレムに言った。 「お前を作った生き物の種を持っていると聞いた。それほどの文明と知性のある生物なら我々と平和的に共存することもできよう。その種だけ生き物にして放しても良い事にしよう。」

ある日ゴーレムは、「大切な話があります」と長老たちに言った。