以下は1991年にリリースされたMac版のTristanについてです。
リトルウイングのデビュー作、トリスタンは1991年に北米で発売され、デジタルピンボール新時代の基礎を作りました。トリスタンはピンボールフリークの藤田が、自分が遊んで面白いピンボールを当時のPCのスペック内で実現するべく設計したものです。これに公私共にパートナーであるレイコがアートワークを作成し、カナ ダのAMTEX社より北米をメインのターゲットに発売されました。
今見るとややプリミティブな外観ですが、プレイした感覚がとてもリアルなトリスタンはピンボールファンの心をつかみ、全米ソフトウエア協会の BEST SIMULATION 1991賞を受賞しました。また独自の世界観を持つアートワークはゲームを遊ばないPCユーザーの心をもとらえ、多くの方に初めて買うゲームとして選んで いただきました。そして幅広い層の支持を得てMACWORLD GAME HALL OF FAME 1992を始めとして世界中で多くの賞を受賞しました。
トリスタンには日本語のパッケージはありませんでしたが、アムテックス社からは2種類のパッケージで発売されました。以下は2番目のパッケージです。パッケージには本物のボールが同梱されてファンを喜ばせましたが、輸送途中でパッケージを破壊して返品が相次いだため、おまけは後に本物のフリッパーに変更されました。
最近親子2代で遊んでいるというメッセージを多く頂くようになりとても嬉しく思っていますが、なんとオランダの若者がトリスタンの実機を制作してくれました。誠にピンボールメーカー冥利に尽きる素晴らしい出来事でした。
実機のトリスタンを作ってくれたBNEによせて
マック版:
ウインドウズ版の開発は現在未定です。 |
マック版:
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トリスタンはライセンスキーコードを入力するまでは、デモ版として動作します。ライセンスキーコードは、リトルウイングのオンラインショップで購入することができます。購入したライセンスキーコードは、E-Mailであなたに送付されます。トリスタンにキーコードを入力すると、ロックが解除され製品版として動作するようになります。 ライセンスキーコードを購入したら、プログラムを起動して最初に表示されるダイアログの「キーコードを入力する」ボタンをクリックし、表示されたダイアログボックスにライセンスキーコードとE-Mailアドレスを入力して、「登録ボタン」をクリックしてください。 ロックを解除するには、ライセンスキーコードと購入に使用したE-Mailアドレスが必要です。半角英字で正確に入力してください。キーコードやE-Mailアドレスは前後にスペースが入らないようにお願いします。 |
ゲームを起動し、ボールをプランジャーでプレイフィールドに打ち出して遊びます。ボールをフリッパーで打ち返していろいろなターゲットに当てて役を揃えるゲームです。台を揺らして転がるボールのコースを変えることもできます。揺らしすぎると実際のピンボールマシンのように、"TILT(ティルト)というペナルティーになり、フリッパーが反応しなくなって1ボール失いますので、軽くちょんちょんと叩くのがこつです。
コインを入れる | COMMAND + I |
新規ゲーム | COMMAND + N |
ゲーム一時停止 | マウス |
ゲーム再開 | COMMAND + R |
プランジャー | 右シフト |
左フリッパー | Z |
右フリッパー | / |
正面揺らし | スペース |
ハイスコアの入力
リトルウイングのゲームは、実際のピンボールマシンと同じように上位4つまでのスコアを記録しています。上位4位までのスコアを出してゲームを終了すると、プログラムが名前を尋ねます。フリッパーに使用するキーでアルファベットを選択し、スペースで確定して名前を入力します。バックスペースでアルファベットを削除します。マウスクリックで入力モードを終了します。
ゲームに使用するキーの変更
リトルウイングのピンボールでは、オプションメニューでゲームに使用するキーを自由に変更することができます。
注:マッキントッシュの場合、左右のシフト、コントロール、コマンドキーなどに左右のフリッパーを別々に割り当てることはできません。フリッパーは左右どちらのキーを押しても両方同時に動きます。
このページをご覧の方には子供のころに割り箸と紙箱と輪ゴムでピンボール台をつくった方も多いかと思います。 BNEメンバーは、そんな私たちにとって正に夢のマシンを作り上げてしまいました。 そして私のピンボールマインドに驚きと興奮を与ええくれました。
マシンは外見だけでなく、ビデオを見て頂ければゲームとして面白く遊べる仕上がりになっていることが解るかと思います。 ピンボールの定番部品も市販のものは使わず、すべてを手作りしてこれだけの完成度を達成するとは驚異的なことです。 これは偉業といえるのではないでしょうか。
私はこのページで多くのピンボールファンにその姿を紹介できるのを光栄に思っています。 BNEの皆さんすばらしい作品をありがとう!
以下はBNEからのリアルトリスタンの紹介文と、制作過程の写真および実際にプレイしている風景を撮影した動画です。写真をクリックすると300K~500Kくらいのサイズの大きな画像が見られます。それでは素晴らしいプロジェクトをどうぞお楽しみください。(藤田善勝)
実機のトリスタンを作る
まだ子供だった頃、僕たちはそれぞれ386のコンピューターでリトルウイングのコンピューターゲーム「トリスタン」を遊んでいました。僕たちはその後学校で出会い、意気投合して実機のトリスタンを作ろうじゃないかということになったのです。
ピンボールの実機を設計、制作するのはとても時間のかかることだったけれど、僕たちはみんなとても熱心に取り組みました。一人につき500時間、半年間の間に合計1500時間ものを時間をつぎこんでマシンは完成しました。
マシン制作は大成功と言えるものでした。僕たちは、ゲームバージョンのトリスタンとほとんど変わらないリアルなマシンを完成することができたのです。マシンの特長、スペックは以下の通りです。
*独立したタスクを持つ6つのマイクロプロセッサーで稼働
*重量21Kg
*フリッパー、ボールのリロード、トリスタンスピン、ロック、ボーナスコレクト、マシンの両側にあるボールブロッカーなどのすべての約物は電子回路で制御 されている
*幅、奥行き、高さは15 X 21 X 12インチ(高さはディスプレイを折り畳んだ状態で測定)
*TILT機能あり
*ディスプレイは折りたたみ可能
*いくつかの電磁石以外は、すべてのパーツが完全オリジナルのハンドメイド
*プログラム、電子回路、メカ部分もすべてオリジナル
*プレイフィールドには46個の電球が仕込んである
*マシンは家庭用の電源に接続できる
下図はマシンの制作過程です。マシンが実際に動いているムービーもダウンロードできます。 リトルウイングにご協力を感謝します。
BNE (Ben Lemmens, Nico Zink, Eddy Gotink) from Netherlands
筐体製作中 | 基板 | プレイフィールド表側 |
プレイフィールド裏側1 | プレイフィールド裏側2 | 組み上がったマシン内部 |
筐体にセットしたプレイフィールド | 完成 | プレイ風景(6MB, Windows Media Playerが必要です) |